老夫婦が選んだ生活

私の母は現在施設に入所しています

私の母は今施設に入所しています。(2021年10月現在)

要介護2の認定を受け、二人での生活の限界を感じた両親は母が施設に入り、

それぞれ離れて暮らす決心したようでした。

デイサービスの施設は老健施設でもあるので、

入所できる段取りをあっという間に進めてしまいました。

私には兄弟がいて私は真ん中の長女です。

子供は全く知らずの決め事でした。

父は春に背骨を圧迫骨折してしまい、

自信を無くしてしまったのです。

母の病歴

要介護となっている母は、20年前に股関節の手術をして、

さらに10年後もう片方の股関節を人工股関節全置換術し、

身体障碍者となりました。

さらに5年前脳梗塞を発症し、その後遺症で足の動きに加え手の動き、

ろれつが回らない会話となり不自由を重ねた状態で過ごしていました。

そしてこの春、軽い認知症を疑われ、要介護2の認定を受けました。

介護施設にお願いしようとした両親の想い

父の圧迫骨折も重なり、

これから先どんどん体が不自由になる母の世話にすっかり自信を無くしたそうです。

母本人も、父のコルセットを巻く姿に

自分の面倒を見せることに申し訳ない気持ちとなったそうです。

どこかに入って自分も楽になりたいし、父も解放させてあげたい、

という互いの愛情からきたものでした。

それを聞かされたのが7月の後半で「決めたから」というものでした。

父は思ったらすぐに行動する性格なのですが、

それが良い事なのか悪い事なのかわかりません。

兄弟が集まり施設と契約した時でした。

「介護老人保健施設(老健)は

リハビリを必要としている要介護を受け入れてくれる施設だけれど、

主に自宅に戻るためのリハビリが中心の施設である」

と初めて知る事になりました。

つまり、長くても1年だけの施設生活だという事を両親は知らなかったのです。

戻るという気持ちが最後まで二人にはなく、

今生の別れのように互いの健康を祈り惜しみ惜しみ別れていました。

しかし、そもそもそこまでの介護度ではないようで無理なのです。

取り合えず3か月が毎日のリハビリ期間として、

最低限入所を続ける単位のようだったので3か月の契約をしました。

なぜなら、私から見れば母はそんなに認知症の症状は見られず、

いよいよ家族では難しいと思った時にお世話になるものだと思っていたのです。

「まだ普通の生活を楽しめるのにまだ早い」と思っていたからです。

それでも筋力が落ちた母は、このままでは歩けなくなってしまうし、

父の回復の時間稼ぎにもお願いすることは必要だとも感じました。

週に2回しか通わないデイケアより、

朝も昼もリハビリして底上げしてもらうことにしたのです。

3日後、父は号泣して母を戻したいと

入所して3日後、「どう?元気?大丈夫?」と父に電話するとなんと、

「元気じゃないよ」と言った後「さびしいよ、さびしいよぉ・・・」と号泣したのです。

え~・・・??

今まで泣いたことなどなかったのに、

それにあれほど望んで入れたのに寂しいのか・・、と驚きました。

ふたりの間では、もう2度と戻ってこないと別れたものだから、

3か月で戻る事になっているのがわかっていないのです。

「そうでしょ、寂しいよね、まだ早かったんだよ。

でもね、あの施設はずっとは居られないんだよ。

長くて1年だけど、一応3か月にしておいたから大丈夫だよ。」

「帰って来れるのか?お願いだよ。帰れるようにしてくれよ」というので

「リハビリして筋力付けて薬のコントロールもして元気になる必要があるから、

それが3か月かかるから、それが終わったら戻って来るよ。

そう話してあるから大丈夫だよ」と伝えました。

「そうか、3か月したら帰れるんだな。頼んだよ。そうしてくれよ」

というではありませんか。

とにかくあの頑固で強い意志を持つ父が、

号泣して母を取り戻したいと訴えたのには驚きでしかありませんでした。

 

そして、10月30日でちょうど3か月となります、母がすこぶる元気で、

どこでも適応できる性格なので心配は一切しないですみました。

11月6日、間もなく退所予定となりました。

それまでに家の中の点検がコツコツ続きます。
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