心に灯をともす

河津桜が見頃になっています

私の家の近くの運動公園でも満開です。

満開の桜を見に来る人たちで、

平日でも多くて駐車することができないほどの賑わいでした。

先日鴨川シーワールドに私の両親と夫と息子で出かけてきました。

（息子と計画してくれた娘は体調不良で当日参加できませんでした）

息子たちの祖父母孝行計画

その時の写真を6枚程プラスチックシートに挟んで、

簡単な額装にしてプレゼントして来ました。

父が母はベッドで寝ているというので行ってみると

白と黒のシャチのぬいぐるみと一緒に寝ていました。

鴨川シーワールドで父が記念に購入したものです。

何とも可愛らしい姿に思わずほっこりしました。

母は私にシャチを見せてニッコリしてくれました。

そしてまた次の日洗濯したものを届けに行ってみると、

今度は写真もベッドのヘッドポードに立てかけてありました。

ぬいぐるみのシャチと思い出の写真に囲まれて寝ているようです。

写真を立てかけたのはきっと父に違いないとわかりました。

認知症の母がこの思い出を忘れないようにしたのだろうと思います。

写真に囲まれ、シャチを抱く姿はまるで、

小さな少女が楽しかった思い出をぬいぐるみと語りながら眠りにつくような姿です。

その姿を見て父も幸せな気持ちになる。

それは心に明かりが灯ったような、安らぎに包まれるような喜び。

そんな光景が感じられました。

孫たちが考えてくれた思い出は、

シャチを見るたび味わえるものとなりました。

老々介護の生活は、こんなにも出かける事は非日常で、

貴重なものなのです。

息子たちの提案に感謝です。

そして、このベッドに寝ている姿を見たらどんなに喜ぶでしょう。

写真に収めて LINE で送ってあげようと思いました。

きっと今度は、

息子がその写真を見て、幸せな気持ちになるのではないかと思います。

共通の体験が心を温めて合っているのを感じます。

いつまでも互いを思いやるものになると思います。

体験はお金では買えない大切な宝物となりました。

人の心に灯をともすとは、こういうことだと教えられた思いです。

感謝です。

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