旅支度の湯灌と納棺*三途の川のお金

義母が12月5日に亡くなり、

12月6日実家に向かい、義母と対面を果たしました。

7日、湯灌の後納棺をし、通夜は有りませんでした。

湯灌(ゆかん)とは

湯灌

ごく近い親族だけが参加できる儀式だそうです。

必ずしなくてはならないわけではないようです。

故人の旅立ちの前に現生の悩みや苦しみを洗い流し

成仏できるようにという意味があるようです。

 

義姉のご両親はもう他界されていて、

お母様は、湯灌で業者さんに湯舟を運んできてもらい

洗ったそうです。

 

洗って大丈夫なのだろうか・・・。

腐敗が進むことは無いのだろうか・・。

 

湯舟を運んでくる・・というのはどういう事なのか・・。

今回はどうなのか、ギリギリまで聞かされなかったので

不安でした。

 

なにしろ、私はそのような儀式が通夜や告別式の前に

あるという事自体知りませんでした。

 

お風呂に入れるって、その後どうするのか・・。

など、想像できませんでした。

 

葬儀業者さんによるご提案で変わる気もします。

15時に湯灌が始まりました

服装は喪服ではなくて良いとの事で、黒のズボンとグレーのシャツとグレーのカーディガンで出席しました。

・参列者は、腰に縄を立て結びになるように結びます。(逆さ結び)

・喪主である義兄が胸と足元に少しの酒を清めとしてかけました。

・湯灌で使用するお湯の準備(逆さ水)

・湯で顔や首、手足を男女分かれて清拭しました

 

今回は浴槽に入れる事はなかったです。

病院で清拭がされているからという理由です(エンジェルケア)

実際にしたのはお湯による顔首手足などの清拭です。

 

湯灌で使用するお湯

お湯を沸かして水で調整するのが普段のお湯の調整ですが、

湯灌では、水にお湯を足して温度調整するという逆の手順で支度をします。

これは、逆さ水と言って普段とは違う事をすることで非日常として分けています。

逆結びも同じです。

 

納棺

病院で浴衣を着せて頂いた姿の義母の下に敷いてあるシーツには、

持ち手が付いていました。

それを持ち手の数だけの人で持ち上げ、棺に納めました。

 

その後、白装束を上から着ているように乗せました。

亡くなったので、合わせも逆です。

そして、装備を整え旅支度をしました。

 

三途の川の六文銭

三途の川を渡る為にはお金がいるという話は有名です。

納棺後の身支度での必須アイテムとなる

紙に書いた六文銭を白い巾着に入れて紐で縛って棺に係の人が納めていました。

 

私と夫は、この時、本物のお金を入れてあげようと打合せしていたので、

紙を入れて縛られてしまったので、質問しました。

 

私「本物を入れてあげたいのですが・・・」

葬儀屋さん「硬貨でなければ大丈夫です、しかし、声に出して入れてはいけないとしています」というのです。

私は、ちゃんと本物を入れたから大丈夫だよ、と本人に言ってあげたかったのです。

なんと、用意していた5千円がNGでした。5の数字は避ける数字だというのです。

 

夫は、自分の財布が置いてある部屋に行き、白い封筒を持って戻ってきました。

そして黙って、義母の着物の下に入れていました。

 

人に寄っては、おもちゃのお金では三途の川が渡れなくて困ってしまうと聞いたので、

困らないようにしようと決めていました。

 

故人が好きだったものを入れる

長い旅の途中、疲れて頼りにする杖など納め終わると、

義母が好きだったお菓子、良く使っていた手作りの鞄、気に入っていた洋服、外に行く時に使っていたショールなどを納めました。

そして、デイサービスで最近は塗り絵を好んで仕上げていたことから、

塗った作品を胸に乗せて納めました。

そして、棺に蓋をして終了しました。

 

おわりに

湯灌(ゆかん)の現代式で行われました。

自分の時も現代版で良いと思いました。

お風呂に入れたり、シャワーするというのはとても大変そうです。

でも、残された家族のそれぞれの思いでその選択はみんな違うのでしょう。

義母は前日まで普通の生活をしていました。

闘病の末の場合、お風呂に入れてあげたいという気持ちがあってもおかしくないです。

 

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