30年続く朝のルーティン

いってらっしゃい、気を付けてね

私達夫婦は夫32歳、妻22歳の時に結婚しました。

22歳で結婚とは早過ぎると今思えば感じます。

夫からすると結婚式が誕生日を迎える前だから31歳だよ!

と年の差を9歳にしようとするささやかな抵抗を見せるポイントとなっています。

そのうちその心情たるものを記事にする予定です。

30年続く朝のルーティンとは一体何か?など大げさなものではございません。

「いってらっしゃい、気を付けてね」という言葉をかけることです。

多くの家庭の普通の朝聞こえてくる言葉がけだと思います。

新婚の時はそれにプラスαの動作があったと思いますが、いつの間にか消えました。笑

キッチンから「いってらっしゃーい」と声かける方も多いと思います。

挨拶の「おはようー」のように明るく元気に声をかける

「いってらっしゃい」は子供も仕事も気になりながら家事をこなす

忙しい朝には多い日常の場面かと思います。

私流で「いってらっしゃい、 気を付けてね」

を手を休めて必ず玄関先まで行って夫に伝え続けて30年となりました。

どんなに口喧嘩をしても次の日の朝はこの言葉をかけることだけは忘れませんでした。

この言葉にはちょっとだけこだわりがあります。

新婚さん一か月くらい経たないうちにこの言葉は決まりました。

いってらっしゃい、頑張ってね→気を付けてねに変更

「いってらっしゃい、気を付けてね」に決めた理由があります。

本当の初めの頃「いってらっしゃい、頑張ってね」と声かけていました。

夫は気が付いているかわかりませんが「変更」されています。

どっちでも良さそうです。別に問題ありません。

でも、自分は大きな違いを感じてしまったのです。

だから仕方ないわけです。

自分の心が許さないことは修正しないと意味がありません。

「いってらっしゃーい」は挨拶ですが、

「いってらっしゃい、〇〇〇」と付けたい私はもはや挨拶ではないと気付いたのです。

「いってらっしゃい、〇〇〇」は気持ちの部分です。

私は初め「がんばってね」を入れていました。

それは「お仕事頑張ってね」が入っていたのだと思います。

これから仕事をしに会社に向かう人にかける言葉として

とても普通で適切だと思います。

間違っていないと思います。

火打石効果の言葉を選んだ

私は一番に伝えたいことはそれなのかな?無事に帰ってきてください、

という火打石を打つようなイメージではないのか?

そうきっと感じたのだと思います。

そして、その先にやがてやって来る現役バリバリのハードな時代も

「頑張っているのに頑張ってね」を朝封じ込め、

見送り続けられたことが妻として、自分にあげるはなまる部分となりました。

いつも火打石効果の言葉として「いってらっしゃい、気を付けてね」

無事に帰って来てくださいを込めて言っています。

さらに「いつもありがとうございます」

この春から新たにチャレンジしている夫を見送る時に

かける言葉が自然に増えました。

普段、扉が閉まってから言っている言葉です。

「いつもありがとうございます」です。

時に大変そうだと感じる案件の朝は、夫が扉を閉める前に言ったりしています。

夫は一度も雇用保険を使わず、定年退職を迎えても尚も

新しい職場に途切れることなく勤め続ける選択をしています。

それは一般的なことなのか私にはわかりません。

一旦雇用保険を貰ってゆっくりしたい、と考えることは自然なこととも思えるのです。

ですが、そのようにしてくれている目の前の夫に感謝しかありません。

ありがとうに「いつも」が自然に付いています。

そう付けたい自分がいる、だからそうする、そんな朝のルーティンとなっています。

ありがとうございました。