「漏らしちゃって大変なのよ」という認知症の母

実家には要介護2の父と母と独身の弟が住んでいます。
朝、私は安否確認のような電話を入れています。「おはようございます。今日は火曜日だから、週に一回のカルシュウムの薬を朝食前に飲む日です。電話をこのまま切らずに、お水を汲んで薬を今飲みましょう。待ってるからね」と言う感じです。

「今日は週一回のカルシュウムの薬です。飲んでね。じゃあね。」などと終らせたら、忘れてしまうのが認知症だからです。そんな風に電話でもサポートを心掛けています。

いつものように電話した時でした「グラグラだった歯はどうですか?」などと声をかけるとなんだか落ち着かない様子の母の声がしました

漏らしちゃったから大変なの

「歯、ね、うん、まぁまぁだね。そんなことより今大変なのよ」と母が返したからまた洗濯機でも壊しちゃったのかと思って

「どうしたの?大丈夫?」というと

「漏らしちゃったもんだから大変なのよ」というではありませんか。

「漏らしちゃった??何?大ですか?小ですか?」と聞くと

「大」というではありませんか!

「え~~、それは大変だ~、今、パンツ履いてないの?」とおどけていうと

明るい大声て笑う声が返ってきたので、大丈夫だと認識して

「わかった、今忙しいんだね、取りあえず切るね。大丈夫だね」

「うん、大丈夫」と返って来たので切りました。

おそらく、寝る前に毎日飲んでいる便秘薬の下剤が効き過ぎたのだろうと想像できました。

足が悪い母は長いトイレまでの廊下を下剤が効き過ぎて途中でちょっと間に合わなかったのだろう。

以前もありました。

今、母は、自分の粗相したモノを人の手を借りずに処理したいのです。

父が騒いでいない所を見るとそんなところだと思いました。

弟に電話して、夜寝る前の下剤が効き過ぎて排便失敗してしまったらしいから、薬を一旦取り除いておいてと伝えておきました。

去年の今頃

去年あたりは、便秘に騒ぐ母に便通の薬として色々試していた時も効き過ぎて朝、間に合わなかったことが続いたことがありました。それを父は「とうとう排泄に問題が起こっている、俺には面倒見切れない」と薬と関連付けられず深刻に捉え自信を無くしました。施設に入れるしかないとケアマネージャーを通して施設に入所させたのが1年前くらいです。しかし、たった3日で寂しさと懺悔の想いで後悔して「なんとかうちに戻してくれ~」と私に訴えた過去があります。

老夫婦が選んだ生活

 

父は、戻ってからは、大切に母を扱い献身的に2人の生活を守っていました。
父が重症な糖尿病となり、一時は両杖でないと歩けない程になるまでは抱え込んでいました。

現在の生活が維持できることが願い

今は、共に暮らしていながら、存在自体を無かったように扱っていた結婚しない次男にインスリン注射を頼っています。ぐっと頼りになる存在を感じたようです。今は、3人で暮らしている。そんな意識変化になりました。

毎日昼、夜は宅食に助けて貰いながら、朝食は父が味噌汁を作る事を続けています。足りない食材も今は弟が冷蔵庫を見ながら相談して買ってくれています。私がやっていたことを進んでやってくれる弟に感謝です。

後日、お腹の調子が戻り、「漏らしちゃった問題」はなくなったようです。今度は「出ない問題」となるかもしれませんが、これらは運動をしない高齢者あるあるであり、認知症だからの問題ではありません。

去年より、周りのサポートは成長して来ています。
明るい笑い声の母をこのまま維持できることが願いです。

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