家族の嵐の始まり1 ~マスクで気が付かなかった父の病気の兆候~

私の実家は、車で30分の同じ市内にあります。

コロナのせいでわからなかった父の変化

コロナのためマスクをして会話する事が多い中、ふと食事をしている時の父の顔に違和感を感じました。

「・・痩せた?」

マスクを外している頬がコケて見えたのです。

マスク生活をすると表情筋が衰えるというし・・・。

あまり触れないで戻りました。

数日後、電話してみると電話に出た父の声が妙に弱々しく感じられました。

あの頑固な父が出す声ではありません。

気になったので、両親のかかりつけの病院に電話をして婦長さんに話しました。

体重が減っている気がします。声も弱々しいと思います。

母の薬を取りに来た時に体重測定など健康診断をして貰いたいと伝えました。

突然の病院騒動

数日後の朝父からの電話がありました。

父「CTを撮りに市民病院に行くように言われた。今日一緒に来てくれ。お前なんか言ったんだろう?」というのです。

私「健康診断してくださいといいましたけど」

私「・・え、今日!?時間は?」

父「8時45分」

私「え~?!今、7時半ですけど!迎えに行ってそれから病院ギリギリ」

朝のささやかでありながら、最大の楽しみの珈琲を飲もうとしていた矢先にオファーです。

とにかく、行くしか選択肢がない時は文句を言っても仕方ない。

父を乗せて市民病院へ、

到着しても駐車場がかなり埋まってしまっている事に焦ります。

一番遠くの駐車となり、父は外では意地でも杖など使わなかったのに、なんと杖の二刀流です。

歩くのもやっとで、亀のように遅く感じる動きはやはりおかしい。

あれ・・?いつからこんなに歩けなくなったのだろう・・。

やっとの事で受付すると、「今日食事しちゃいけないけど、食べてないよね?」と確認のため私が尋ねるとなんと

父「パンを半分食べた」というのです。

私「え~~~???」

私「それって何??意味ないじゃないの?食べないでというなら受けられないでしょう?」

父「うっかり食べた」

お年寄りあるあるなのか?で、ここまで来た私達は次はどんな展開なんでしょうか、

また予約し直しですか?と心でがっかり予想しながら、問い合わせてくれている結果を待ちました。

すると、3時間程待てば可能です。丁度空きがあるのでできますがどうしますか?ということでした。

どうする?3時間ですか、何もできないのにいるの?という葛藤が湧きました。

でも何度も来るのも負担だし、検査の結果を早く知る必要があるかもしれないのでこのまま待つことにしました。

検査まで静かに待てない困った老人

検査前というのに忘れて朝食を抜くことができず3時間待つというのに、

父「喉が渇いた、水買って来て」

私「検査前はダメだよ、何のために待っているの?パンを食べちゃったからでしょ?水だってもう駄目だよ。我慢して。」

父「喉が渇いて仕方ないんだよ」

私「検査まで我慢してよ、子供じゃないんだから」

と言いましたが、水ならもしかして間際まで大丈夫かもしれないと考えなおし、受付の人に尋ねてみました。

すると、「がぶがぶ飲むのはいけませんが、口を湿らす程度ならいいですよ」と看護師さんが言ってくれました。

本当に困った老人と思われたと思います。

私「湿らす程度なら良いって。」と水を渡すと

父「ゴクゴクゴクッ」

と一気に飲み始めたので慌てて取り上げる始末。

困ったことに30分に一度の頻尿があり、行ったり来たり。

 

そして3時間過ぎて、さらに30分過ぎても呼ばれないことに怒り出す父。

私「いや、きっかり始まるなんて甘いよ、だって予約外で来た人になっているのだから、救急車の人もいたりもするだろうし。」

そして、人の数もすっかり減って、ボチボチ順番を感じ始めた時です。

父はトイレに行ってくるとも言わずにヨロヨロとトイレの旅に出てしまったのです。

ちょっと・・!!叫べません。(心の声です)

何という間の悪さ。案の定、父の番号を呼んでいます。

私「すみません、トイレに行っています」

検査技師「わかりました、次の人に飛ばさせて貰います」

 

当然です。待たれてもこのシーンとなっている時間に耐えられません。

父よ、早く戻ってきて・・心で祈るばかりです。

やっと現れて検査の時となると

父「お前も来てくれ」と無茶な事を言いました。

私「管理区域だから入れるわけないでしょ」

父「痛いんだよ~寝る時」と言いながら入って行きました。

私「・・・!」そうか、そのために呼ばれたのか私は!

私「すみません、父は圧迫骨折をしていて寝たり、起きたりする時に非常に辛いらしいので、介助をお願いします」

検査技師「はい、わかりました」

そう、整形外科で圧迫骨折のレントゲン検査の時、非常に冷たい検査技師の方に手を貸して貰えず悶えながら起き上がった話を何度も聞かされていました。

つまり、今回私はこのために呼ばれたことが分かりました。

車の運転をしている父が、検査だけの日に私にわざわざ来て欲しいと言った意味がやっとわかりました。

「手を貸して起こしてくれ」と言っていたのです。

それほど起き上がる事が辛いということです。

撮影して戻った時

私「介助して貰えたでしょ?」と聞くと

父「うん、優しくやってくれたよ」とにっこり。

検査の結果は一週間後くらいにかかりつけ医に行って下さいとのことでした。

帰りにコンビニの蕎麦を2つ購入して、家で待つ母の所に戻りました。

結局、CT は全く問題なかったということですが、問題は血液検査にありました。次回に続きます。

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