おとうさんが3人問題~最後まで人格を認める名前~

夫の実家の話を夫と義兄と電話で話していました。

「じいさんは風呂に入りたがらないし、着替えもしたがらなくなった」

「ばあさんはデイサービスに行くのをいつも嫌がる」

と言った、疲れ切った内容だったようです。

「じいさん」「ばあさん」と呼ぶのが、どこかとげとげしく感じました。

「おふくろ」と言う時と「ばあさん」と呼ぶ時の違い

そう言えば、義兄はいつから「ばあさん」と呼ぶようになったのだろうか。

子供が生まれると「おばあさん」と呼ばれるようになり、

私達と話している時はだいたい「おふくろ」でした。

 

しかし、今は「ばあさんが・・」「じいさんが・・」と

手がかかる相手の代名詞のようになってしまった。

義兄は辛いのだ。

その思いがそういう言葉になってしまった。

 

その言葉は電話を受けている夫にも伝染していた。

「仕方ないじいさんだなぁ・・」と口にしていた。

気が付くと私達も

しかし、その「じいさん」と「ばあさん」は、まだ一組いました。

私の両親です。

普段本人には「お父さん」「お母さん」と言ったり

「おじいちゃん」「おばあちゃん」と言ったりしていた。

 

しかし、家に戻って夫に話す中で

「そうしたら、また頑固なじいさんが病院に行きたくないって言いだして・・」

と言っていたのです。

 

それに気が付いた私はこれはマズイと認識しました。

 

そう、人格を尊重していない存在として扱っている感じ。

「お父さん」「お母さん」と呼ぼうということになりました。

しかし、また問題が発生しました。

「おとうさん」が3人いる問題

そもそも「おとうさん」と言われる人が3人いるのです。

夫の父と私の父となんと夫自身も入れたら3人です。

ということは、「おかあさん」も3人。

ちょっと笑っちゃいました。

 

誰を呼んでいるのかわからなくなってしまった。

苗字を付けて呼ぶか?

いや、本人にも使える呼び名がいいでしょう。

 

ふと思い出したのは

施設の方が名前で呼んだりしていたことを思い出しました。

必ずではないかもしれないけど、

たまに聞こえてきたような気がしました。

人格を尊重する響きが名前です

例えば「花子さん」とか、

もう誰の続柄でもない呼び方がとても素敵に聞こえました。

 

そう、あなたは「〇〇花子」で間違いない

赤ちゃんから変わらないのは「花子」です。

オリジナルの素晴らしい名前ですね。

結婚しても変わらない部分が名前「花子」

 

1人の人間として、

尊重されるにふさわしい呼び方だと思いました。

私達夫婦間では「太郎さん」「花子さん」と

名前でそれぞれの親を呼ぶことにしました。

 

「じいさんがさぁ」というより「太郎さんがさぁ」

と言う会話の方が何だか素敵です。

手がかかる存在だけど、厄介者ではない。

 

そういう人格を認める会話を保てるようにする

魔法の言葉のような気がしました。

おわりに

ささくれ立った言葉より

歴史も人格もある父であり、母であると忘れないでいたいです。

生まれてから死ぬまで変わらない「名前」は

人生を綴った映画の題名みたいでした。

 

 

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