夫と日曜日から月曜日と一泊の長野の旅に行って来ました。
善光寺
善光寺には結婚して間もなく、夫と私と私の両親を連れて4人で参拝した以来です。
30年も前になります。
あの時は7年おきの御開帳という事で、仏さまと紐で繋がった柱を触らせて頂く目的で行きました。
両親に体験させたかったのです。
夫は女性は善光寺に特に行くべきところという認識があって、私を連れて行かないとと思ってくれたのを思い出します。(そんな認識が当時あったようで・・)
今回は本堂内をゆっくり参拝させて頂きました。
今年盗まれて騒がれた、びんずる尊者が迎えて下さり、つるつるになったお体をさらに磨くように触らせて頂きました。
おそらく初体験だと思うのですが、お戒壇めぐりに感動しました。
30年前にはしなかったと思うのですが・・・、なにしろ若過ぎてそんなに真剣に興味がなかったので覚えていません。
7年に一度の御開帳の柱を両親に触らせてあげたい、両親にごりやくを・・という思いだけでした。
でも、今回は私達夫婦が主体の旅です。
お戒壇めぐりで知る感謝
ご本尊の安置されている瑠璃壇下の真っ暗な回廊を通り、中程に懸かる極楽の錠前を探り当てて、秘仏のご本尊と結縁する道場です。
右手で腰の高さの壁を伝って進んで行くのがポイントです。
その戒壇の入り口にはお釈迦様のご遺骨と像があって特別な入り口に見えます。
その中は、そのうち本当に真っ暗となり、壁を手でなぞらなければ不安でいっぱいになります。
私の前に夫が歩き、「大丈夫か?」「大丈夫か?」と声をかけ続けてくれ、手を繋いで離れないようにいてくれました。
そして、極楽の錠前をいち早く探り当てた夫は、「わかる?ここだよ」と決して分からないで通りさせはしないという思いで私に教えてくれたのです。
手を繋いだり、錠前を確実に触らせたりと、修行の反則にならないか?という感じもありますが、
何より、いつでも見捨てない姿勢を私に見せ続けてくれたこの結婚30年以上を振り返る事が出来ました。
そうだ、いつもこんなふうに夫は大切に扱ってくれたと感謝の気持ちになりました。
ご夫婦の方はこの真っ暗闇の道場を体験すると絆を確かめ合えて良いように思います。
49日までの体験をしたのではないか
そしてもう一つ思ったことがあります。
義母が亡くなり、極楽浄土に着く前の49日の間、このように真っ暗な道を進んでいたのではないか?
人が極楽浄土に辿り着くまで時間がかかるそれが49日と言われています。
私たちすべての人がいつかこの世からあの世に行く道を体験するはずです。
それをここで疑似体験をしたと私は思っています。
その時は一人ですが、きっとこの日の事を追体験のように巡るのではないかと思います。
だから、きっと怖くない道となるのではないかと思えました。
心強くしてくれる体験だと思います。本当にありがとうございました。
その後、山門にのぼり長い参道や本堂を正面に眺め素晴らしかったです。
良く晴れた暑い夏の日に、忘れられない思い出がまた一つ増えました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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