新札発行日にタンス預金を見た

タンス預金の恐怖

私の父は頑固であると事ある毎にお話ししていますが、

以前、父は、「銀行のお金を全部下ろして家に置くつもりだと」言ったことがあった。

私はとんでもないからやめて欲しいと強く言った。

当然です。今、こんなに強盗が流行っているのに、何を言っているんだという感じでした。

介護が必要な家に詐欺や強盗は楽勝ではないか。

そして、本人もどこに置いたか分からなくなったり、

そんなところにあるとはわからなかった、などと

そんなトラブルはあり得る。そして相続申告が面倒だし、絶対にやめてと言った。

しかし、父はマジでタンス預金をしていた

今日、父がずっとお付き合いしている信用金庫の人を今日呼んだからという。

何が始まるのかと思えば、

なんと、ドサドサとテーブルに紙袋を乗せ「これ」と言った。

信用金庫の人は何を出されたのか分からず、あっけに取られていた。

袋にはお金の束が入っていた。

え~~・・・なんだとぉ??と私は思った。

信用金庫の人は、後から出てくる現金に「え?え?」と焦っていた。

そして、父は一言

「これ、入金して」と言った。

タンス預金だ。

でも、父が言っていた全ての財産ではないということは量で分かった。

生前整理でばらけていた銀行を解約して口座を減らしたと言っていた。

50万単位が多いので、コツコツと下ろしたのかもしれない。

でも、新札発行と強盗話でこのお金をどうしたら良いか分からなくなって

口座をこれからも残す、信用金庫の人を呼んだのだろう。

どうやらタンス預金はダメだとわかったらしい。

メインバンクはそのままいじっていないようだった。

父の心理

父は母に急激に変化が起こっているのを心配していた。

もしも母が施設に入る時、最近調子悪い自分の身が先に何か起こってしまったら

お金が下せなくなって母が路頭に迷ってしまうと思ったようだった。

年老いた父の母に対しての愛だ。

 

しかし家に来てくれるって凄いと思った。

信用金庫って長く付き合える金融機関として最高なのかもしれない。

ゆうちょ銀行ではなく、信用金庫かぁ。

ちょっと勉強になった。

 

集計の結果、父は、450万円を入金した。

でも・・・私はちょっと怪しいと思っている。

本当にもう無いのだろうか?

あの父がその位で済ませたのだろうか。

実に怪しい。

 

お願いだからタンス預金するのはやめてください。

皆さん、タンス預金は残された人がとても大変な思いもしますし、

詐欺に遭いやすくなります。

なぜなら、手元にあるから渡しやすいのです。

銀行の人達は老人たちを守ろうとしてくれているので、

金庫よりも安全な金融機関に預けましょう。