母の在宅診療と死生観を問われて

母の病気の変化

月の初め、実家の母の在宅診療の日に脳画像の結果を聞きました。

数か月前から急にやる気の低下、認知の低下は小さな脳梗塞が新たに起こっている可能性があり、という事でMRIを大学病院で撮った結果を在宅で聞くという日です。

実家に住んでいる弟は、仕事が飲食店なのでゴールデンウィークのため立ち合えませんでした。

本当は、兄弟3人で聞いた方が分かち合えて良いと思っていましたが、絶対はずせないであろうサービス業の事情ですから、兄と父と私で話を聞くことにしました。

父は耳元で話さないとほとんど聞こえないという状態なので、益々子供がメインに話を聞かないといけない日です。

結果によっては私は心細かったので、兄がいてくれて嬉しいです。

いつもは義姉任せな所がありますが、大切な時は快く立ち合ってくれます。

MRIの結果

MRIの結果は、新な脳梗塞ではなく、状態が進んだということのようでした。

脳梗塞から血流低下、脳血管性認知症となり、さらにアルツハイマー認知症を起こしているという判断でした。

足が悪く行動制限がある母は安静が多くなりやすく、活動量が少ないです。

刺激が少ない生活と言えます。

しかしそれはいろいろな事情の積み重ねの現在なのだと思います。

 

つい最近では、紙パンツを水洗トイレに流してしまって、詰まらせてしまい問題になりました。

この話は長くなりますので、別で話したいです。

在宅診療と死生観

在宅診療を受けるにあたって、急変した時、どう対処を希望するかを書類に書かされます。

それは、24時間体制の在宅診療において、担当医ではない医師がその書類を基準にどう対処するか?のガイドになるので必要なのだそうです。

 

例えば、心肺停止になったらどう対処するか?という項目がありました。

「一般的に心臓マッサージをして貰いたいと思いますよね。」

多くの人を診て来た経験を踏まえて担当医は実感を話してくれました。

「若い人が事故に遭った時などは、心臓マッサージは有効なことではあるが、

もう血管もボロボロであちこちボロボロもなっているやっと生きているお年寄りに、

肋骨折る程の勢いでマッサージしないといけない心臓マッサージを施してもほとんど助からないです。

それどころか、骨折の痛みを加え、苦しみを感じながら亡くなるというのはどうなのか?と私は感じています」

「もし救急車を呼ぶと救命を仕事とする隊員は心臓マッサージを施してしまいます。

有効でないと分かっていてもやる事になります。」

「大事なことは、急変は慌てず、まず在宅診療のクリニックに連絡してください。

その時この書類がガイドとなって、考慮した対処をどの医師もできます。」

 

食べられなくなった時はどうするか・・・など。

死生観を問われる書類が重たく思え、なかなか提出できませんでした。

 

おわりに

家族が平常な時に考えるべき重大なことでもあります。

人それぞれ、色々な考えがあると思います。

できるだけ生きていて欲しいと私は思います。

けれど、本人が苦痛でしかないのなら、どうなのでしょうか。

書類はいつでも書き換える事が出来るという事でした。

その時、その時、話し合って決定して行くものになるのかな、と私は思っています。

ひとくくりの出来事が起こるわけではないだろう。

大きな流れを参考に愛を持って決めて行こう。

今は母の笑顔を多く見ていたいです。

 

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