母の認知症日記1

母との生活が突然やってきました。

結婚してから両親が我が家に泊った事はありませんでした。

同じ市内で車で30分程だったので、お互い泊まり合わず交流していました。

母との生活

軽い認知症がある母が初めて泊って、困りごとが無いように和室で一緒に眠りました。

電気を落とした途端にイビキを立てて眠ったので、母は熟睡ですが、私は何度も何度も起きた1日目でした。

どうやら夜は本人が言うようにトイレに起きることは無いようです。

そして7時を目安に起きるので、5時頃に起きる私の方が必ず早く起きるとわかり、2日目から2階に眠る事にしました。

正直、イビキがうるさくて眠れません。そう思うと夫にうるさいと感じたことはありません。

なるほど、夫婦の間であってもイビキ問題で悩むパターンがあるかもしれないと思いました。

30年以上問題が無い私達は幸せかもしれません。よかったよかった。

母は起きるとまずトイレに向かいます。

そして、通じが良くなる薬を寝る前に飲んでいるせいか、起き抜けに必ず排便というリズムでした。

その後をチェックするのが私の仕事となりました。

トイレのウォシュレットがいつもとんでもない所をいじられているからです。

次に使用する家族がびっくりしてしまいます。

水量が最強になっていたり、ノズルの位置がいつもの所からかけ離れていたりするからです。

更には、浅く腰掛けてその最強の水量を押してしまい、想像通り水浸しになった後をふき取る作業があるからです。

実家もウォシュレットあるのに、ちょっと表示が変わると困ってしまうようであっちこっちいじってしまうのですね。

でも、こんなことは想定内ですから何でもありません。老人あるあると思います。

母の認知症を認めざる得ない

しかし、私が一番母が認知症だとはっきり突き付けられる会話がとてもショックでした。

火曜日、木曜日、土曜日と3回デイサービスに行っていたので、環境をなるべく維持するために通い続けていました。

そして、そこでは自宅でお風呂に入らないように介助付き入浴をして帰って来ます。

デイサービスから我が家に戻り、夕食を食べ終わった時でした。

母「お風呂に入らせて貰おうかしら」
私「え?今日デイサービスで入ってきたから要らないんじゃない?」
母「入ってない」
私「え?本当?入って来るスケジュールのはずでしょ。入るために行っているようなところあるんだけど」
母「いや、入ってない」
私「連絡帳に入浴に〇が付いているよ、入ったんだよ」
母「ううん、入ってないからそんなこと書いてないでしょ」
私「デイサービスに聞いてみるよ、」
「・・・そうですよね、入っていますよね。母が入っていないから入りたいと言うので・・・失礼しました」
私「入っているって。お母さん、お風呂入ってきたかどうかわからないのはマズイね」
母「え?入ったって?・・・そう?入ったか覚えてないんだけど」
私「まあ、入っていてよかったね。歯磨きして終わったら着替えて寝ようね」

私は本当にびっくりしました。

お風呂に入ったかどうかわからない????

なんだなんだ?という感じです。

お風呂に入るって、服を脱いで、裸になって、お湯や水に濡れるわけです。

そしてまた不自由な体で時間をかけて服を着る工程があるのです。

わかんないのでしょうか?

そんなこと、一般的に有り得ないですね。

夫にその話をしたら「それは・・・マズイね」という感想でした。

そしてこれこそが認知症なのだという決定的なエピソードだと実感しました。

これって、ご飯食べたけど食べてないっていう話に近いのかな・・・。

母は、本当に認知症だったのか・・・。とショックでした。

この2年間は、コロナで長い時間会わないようにしていました

コロナだったから、会ったり話しては危険という認識でした。

作った物を持って行ってあげたり、買い物の代行、それ以外は積極的に会わないようにしていました。

だから少しのやりとりでは至って普通なのです。

今回緊急避難的に暮らす事になって初めて、脚や腰、脳梗塞の後遺症の言語障害以外の問題を観察できました。

こうして、まだまだ母の様子観察生活は続くのでした。

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