もう一つの認知症と誕生日

11月11日はポッキーの日だったり、わんわんわんわんと犬の日だったりしますが、
母の80才の誕生日でした。

病院に行きながら、お昼ご飯を食べてお祝いして来ました。

認知症はアルツハイマー型認知症だけじゃない

病院のいつもの先生に、朝起きぬけに子供が4人迎えに来たと寝ぼけてかわからないのですが、怖がった時がありました。

認知症の2つ目の症状

 

と話すと、意外な言葉が返ってきました。

 

「一度だけ寝ぼけて夢の印象が強く残って言っていると思うけど、何度も同じ事を言う場合、レビー小体型認知症ということもあります」

「特徴としては、同じ幻視を何度も何度も繰り返し見る事です。」と言われました。

私の患者さんで「寝る前にいつも手前に電気が付いているのだが、その明かりに知らない2人が立っていると訴え、電気を消すと消える。という人がいます。とにかく繰り返し繰り返しです。」

と言われました。

アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症との区別

 

アルツハイマー型認知症には幻視は無い。

レビー小体型認知症との区別は

幻視があるか無いか、そこにあるそうです。

 

私は、アルツハイマー型認知症でもそういう現象があるのかなと思っていました。間違いのようです。

「もし、続いたらアルツハイマーともう一種類の認知症が発症したという表現になるんでしょうか?」と聞くと

「そうね、そういう事だね」と言われました。とにかく繰り返し繰り返しが特徴ということで、今の所違うだろうと思います。

それにしても、何と辛い世界なのでしょうか。楽しい幻想ならいいのに、知らない人間が立っているとは、怖いでしょう。それも繰り返しだなんて。

全ての人がそんな苦しみから逃れられるような朗報が欲しいです。

現在、沢山の薬は、朝、昼、夕と一包化して貰っているお陰で楽になりました。

今回は、新しく薬が増えたようです。的確に出して頂いていると信じてお任せしています。

80才の誕生日を迎えた母を2人で祝う

調剤薬局で薬を一包化するのに、かなり時間を取ると言われており、余裕を見て一時間後に取りに行く事になりました。

12時過ぎていたので、お祝いを兼ねて食事をすることにしました。

父が重症糖尿病になって入院し、退院後の管理の為に、カロリー計算された宅食を取っています。

母はそれに付き合うように、控えめな食事内容になってしまい、不満もあるので病院に2人で行った時はなるべく外食を楽しませたいと思っています。

 

「何が食べたい?」

「何でもいい」

あまり積極的に何も判断しなくなっているので、特定の「天ぷらが食べたい」「肉が食べたい」などと言わなくなりました。

そういう時は、宅食には入らないと思う物を私が今までの母の好きな物のイメージで決めます。

「生のお魚、お弁当に入らないし、お祝いとしてお寿司にしよう」

「うん」

そうして入ったのが大京でした。

思いがけず母を笑顔にしたもの

最近は、ロボットが食事を運んでくれる所が増えました。

ファミレスチェーン店どこでも見かけるようになりました。

とはいえ、ここ一年でぐっと増えた印象です。人不足が深刻なのでしょう。

 

母は音楽を鳴らしながら近づいてきた自動ロボットにニコニコが止まりませんでした。

「かわいいね。」と私が言うと「うん、かわいいね。」と笑顔が返ってきました。

これはいいなぁ、と感じました。

母は、はじめて見る猫を思わせる表情のロボットを通るたびに身を乗り出して見ていました。

 

すると、隣の席にグループの人が座り、注文をしました。

私が「あの人たち注文したから、またここまで来てくれるよ」というと嬉しそうに母は微笑みました。

私達は食べ終わったのですが、配膳ロボット待ちとなりました。

 

しかし、かなり待っても来ないので、「お母さん、随分遅いみたいだから帰ろうか?」と聞くと

「待ってる」というのです。

本当に見たいのだなぁと思って「わかった来るまで待とう」となりました。

 

なんと、配膳に来たのは、配膳台を押して来た従業員さんでした~

わぁ~~、うそ~残念過ぎる!

と思いましたが、これ以上いても仕方ありません。

 

会計に進むと、なんとロボットが厨房から配膳に向かう姿を見ることができました。

会計終わるまでに、今度はロボットが戻って来る姿も見られたのでした。

母は満足そうでした。

 

小さなことでしたが母の喜びをプレゼント出来た気分になりました。

笑顔を絶やさない一年を送って貰いたいと思います。

 

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